マインクラフト|子供が得られる教育的効果8つ

「マインクラフト」って子供にどんな影響があるのかしら?
親としては気になりますよね。私もはじめるときに考えました。
実はゲームに留まらず、教育的に効果があることから教育界からも注目を浴びているのです。
でも、実際どんなふうに使えるのか、どんな効果があるのか知りたいですよね。
わが家では子供は5歳からはじめ、3年間プレイし、たくさんの良い効果を実感できています。
ちょっと多いですが、8つの教育的効果について説明したいと思います。

目次

マインクラフトとは

マインクラフト(通称マイクラ)は、スウェーデンのストックホルムに本社を置くゲーム開発会社Mojang社が2009年に開発したゲームです。同社は2014年にWindowsで知られるMicrosoft社に買収されています。
PC・スマートフォン・タブレット・ニンテンドースイッチなど現行の主要プラットフォームのほぼ全てでリリースされており、販売本数は2021年までに全世界で2億3800万本、世界で最も売れたコンピューターゲームとして知られています。
*2023.10.15に累計販売本数が3億本に到達したと発表されました!
日本では、YouTubeでHIKAKINさんをはじめ、まいぜんシスターズさんなど、多くのYoutuberが実況配信をしていることもあり大変人気があります。
一方で、教育現場からもプログラミング学習やアクティブ・ラーニングを取り入れた授業に効果的だと期待されており、各国で授業や学習に取り入れられています。日本でもプログラミング教育が必修化されてからは多くの小学校、中学校で教材として扱う学校が増えており注目の学習方法の一つです。

マインクラフトはどのようなゲーム?

マイクラは「デジタル版の積み木遊び」ともいわれています。
マインクラフトの世界はブロックでできています。自分も動物も木もあらゆるものがブロックでできています。
その仮想空間の中では何をするのも完全に自由です。
サイコロ型のブロックを壊したり、積み上げたり、加工したりして、自分だけのオリジナルな世界を作っていきます。
冒険旅行に出かけたり、動物を飼ったり、建築を楽しんだりもできます。
1人でも十分遊べますが、友達や家族と一緒にプレイできるのも大きな魅力です。
モードは2つあります。
サバイバルモードでは、1日は昼10分、夜10分で経過します。太陽も東から昇り西に沈みます。雨や雷など天候も変化します。敵が出てきたりお腹がすきますので生き延びるために工夫が必要です。
クリエイティブモードでは全てのブロックを自由に使え、空も飛べます。思うままに世界を作り上げることが出来ます。

教育的効果8つ

①子供が自分で考えて行動できるようになります。
(プログラミング的思考が身につきます。)

マイクラは広大なブロックの世界で遊ぶことができます。自分の想像力に基づいて、自分だけの世界を構築することができます。その子に合った方法で遊べます。
マイクラには、はじめのチュートリアル(ゲームの最初にやり方を教えてくれるコーナー)がありません。ゴールもありません。「○○すべき」というルールがありません。
すべて自分で考えて行動する必要があります。自己決定の機会が常に与えられている状態にあるのです。
自分で遊び方や目標を決め、計画を立て、考えながら実行していく楽しさを体験できます。
これはプログラミング的思考(目的達成に向け、効率を重視して最適な解決策を考えること)ですよね。

②創造力(独自の方法で新しい何かを創り出す力)を促進し、個性(自分らしさ)を伸ばすことができます。自信につながります。

マイクラは、誰でも成功体験を得られ、子どもの自己肯定感を育みながら創造性を伸ばすことができます。
「創造力」とは、「独自の方法で、新しい何かを創り出す力」のことです。英語でcreativity(クリエイティビティ)と表現した方がイメージしやすいかもしれませんが、自分で考えてゼロから何かを作り出すことを指し、子どもが工作の時間に好きなものを作るような場面で発揮されます。
これは大人の世界でも役に立つ力で、例えば仕事で新しい価値を生み出したり、課題に対してこれまでになかったような解決方法を見出したりと、生涯役に立つ能力であるといえます。
マイクラでは攻略方法や建築のアイデアを公開しているWebサイトやマイクラ関連本もたくさんありますので、はじめは真似をしながらプレイできます。そしてだんだんと「この色にしたらもっとおしゃれになりそう」とか独自の発想が生まれ、表現し個性が出てきます。個性を伸ばすことで、自分の感性や考え方を理解できるようになり、他人と比較したり流されたりせずに自信がもてるようになります。自信がもてると積極的に挑戦したり、困難にも立ち向かえるようになるといわれています。

③問題解決能力が身につきます。

マイクラにはさまざまな困難や障害があります。
材料不足、空腹、敵との戦闘など次々と問題は出てきます。
目的を達成するために何をするべきなのか考え、解決しなければなりません。
でも、仮想空間ですので何度でも失敗できます。何度でもやり直して色々な方法で解決していけます。
わが子もはじめは解決の手助けが必要でしたが、だんだんと自分で自然と解決方法を探すようになってきました。

④協調性が身につきます。コミュニケーション能力が向上します。

マイクラでは、マルチプレイに対応したゲームです。
家族や友達と同じ世界で遊ぶことが出来ます。
コミュニケーションをとりながら役割分担して作業を進めたり、一緒に冒険に出かけたりします。
1人では難しかったことも協力すれば効率よく進めることも出来るし、一緒に達成感も共有することが出来ます。
協力プレイを通じてコミュニケーション能力の向上が期待できます。
教育現場でもマインクラフトは活用されており、協力プレイしながら協力性を身につける取り組みが行われています。
わが家では親子2人で一緒にプレイしています。ゲームの中では立場は同じで、同じ目標を目指してお互いに意見を出し合い進めていきます。一緒に楽しみ、達成感を味わえるので、とてもよい思い出になりそうです。

⑤方角や距離の理解が出来るようになります。

マイクラ内では太陽や月の動きがみられます。地図やコンパスも作れます。
マイクラの世界は地球8個分の広さがありどこにでも行くことが出来ます。
自分の座標(X軸Y軸Z軸)が表示され、方角や距離の感覚が身につきます。
わが子も地図や太陽の位置を見ながら冒険を楽しんでいます。

⑥空間認識能力の向上します。

マイクラでは、平面の画面に3Dの映像が映し出されます。すべてのアイテムが立方体のブロックでつくられていて、ブロックを積み上げて立体的な建造物を作ります。正面からだけでなく、上から、横から、下からとブロックを動かし目で確認しながら理解していくことができ、自然と空間認識能力が身につきます。

⑦パソコン操作が身につきます。

マイクラにはPC版があります。キーボードとマウスを使って操作します。
「W」キーが前進、「space」キーがジャンプなどキーをいくつも使います。ローマ字に慣れることが出来ます。
マウスもブロックを置くのは右クリック、壊すのは左クリックします。
キーボードとローマ字、マウス操作が身についていきます。
子供はゲームしながらだと覚えるのが早いです。

⑧数感覚が養えます。

マイクラ内ではこんな計算をします。
・パン1つを作るのに小麦が3つ必要など。 →物を作るときに材料の数を計算します。
・家の高さは4ブロックににしようなど。  →数を数えながらブロックを置きます。
・手元に持てる数が限られているので数を数えながら整理するようになります。
こんなことを遊びながら数や計算の特徴を感覚的にとらえられるようになります。
わが子も計算ドリルはやりたがりませんが、マイクラ内では計算と意識せずに行えています。
こういった数感覚が身につくことで計算能力の向上が期待できます。

注意点4つ

①マイクラでは残虐表現はありませんが、敵だけでなく動物や村人も倒すことができますので親の見守りが必要かもしれません。わが子は食糧確保のため牛や豚を倒すときに「感謝」といって倒していたので少し安心しました。

②マイクラではマルチプレイに対応しています。世界中のプレイヤーとオンラインでつながり、チャットも出来ます。自分のIDや個人情報を簡単に教えないように伝え、見守ることが必要です。わが家では今のところ家庭内だけでプレイしていますので、今後注意していきたいところです。

③無課金で遊べますが、課金して拡張機能を導入することも出来ます。親の管理が必要でしょう。

④遊びすぎに注意です。大人の私でもついつい夢中になってしまいます。
ルールを決めて遊ぶようにしましょう。

おわりに

マインクラフトの8つの教育的効果について説明しました。
マイクラは一般的なゲームとは異なり、自ら目標を立てて楽しむゲームです。
楽しみながら自然と身についていく教育的効果は素晴らしいと思います。
紹介した効果の他にも化学や歴史、回路の設計の学習などたくさんの効果があります。
教育界からも注目され、授業に取り入れられるのも分かります。
わが家でも遊びすぎに注意しつつ今後もマイクラを楽しみたいと思います。

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